2022年05月12日

東証市場再編!? 日本の市場を再確認

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先月、44日より東京証券取引所(東証)の構造再編が実施されました。

今までは東証1部、東証2部、マザーズ、ジャスダックと、大きく4つに別れていた市場が、新しくプライムスタンダードグロースという3つの市場に生まれ変わりました。これには今まで曖昧だった区分を明確に色付けし上場しても企業が努力をやめず成長できるように刺激を与えるという二つの目的があります。

 

NISAiDeCoが登場して以来、一般の会社員の方が投資参入する機会が増えていますので、ここで改めて市場構造などについて大まかに確認してみましょう。

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、企業が資金を調達する方法は大まかに三つあり、一つ目は銀行から融資を受けること。二つ目は社債を発行すること。三つ目は株式を発行することです。融資は銀行から、社債は様々な人から少額で、それぞれお金を借りることができますが、当然返す必要があります。一方、株式は投資家から返す必要のないお金を調達することができます

例えば100万円を調達したい時、企業は一枚10万円の株式を発行し、それを誰かに買って貰えば100万円が調達できます。そして、この株を身内や近い人に買ってもらう会社のことを非上場企業といい、世界中の人に買ってもらえる会社を上場企業といいます。

もちろん株式を購入した投資家はお金を寄付しているわけではなく、投資した企業が成長していけば、株式の売却益や配当収入も狙うことができるので、なるべく良い企業に投資したいという思いがあります。

 

ここで話を戻しますが、プライム、スタンダード、グロースのそれぞれの市場に上場するためには、経営成績や会社の規模など一定の基準を満たさなければなりません。投資家側の視点で言うと、どの市場に上場しているかでその会社の大まかな雰囲気が分かるのです。

プライムは世界中から注目を浴びるような大企業、スタンダードは規模も十分大きく手堅い中堅企業、グロースは規模が小さいが伸び代が大きい企業が、それぞれ上場しています。

今回の市場再編では、投資家が投資しやすいように、今までの区分よりはっきりと市場ごとの特色を分ける狙いがあります。

 

また、上場後も企業が努力をやめないよう成長を促すという目的に関してですが、皆さんはTOPIXという言葉をご存知でしょうか?TOPIXとは、日経平均株価と並ぶ日本の代表的な株価指数であり、プライムに上場している全ての企業の時価総額を合計した指数です。そしてその指数に連動するように投資をするインデックス投資という手法があり、これは積立NISAの商品などにもなっています。つまりプライムに上場した企業は、世界中のインデックス投資家から、ほぼ自動的に株を買ってもらうことができ、資金を調達できるのです。
 

しかしここには問題がありました。過去の東証1部市場は上場審査基準がやや甘い上、上場している企業をふるいにかける上場廃止基準もかなり低く、優良企業とそうでない企業が同じ市場に入り混じってしまっていると言う実態があったのです。これでは上場後に成長をやめた企業にもお金が入っていきます。なので、その審査基準を厳しく改めることで、優良企業に効率よく投資できるようにして経済成長を図っているのです。

 

株式投資をしていない人も大まかな構造を知っておいて損はありません。今回の改革を機にどういった変化が訪れるかは分かりませんが、こういったニュースを知っておくだけでも今までは気にならなかった経済の変化に敏感に反応できるようになり、対策が取りやすくなっていきます。

 

弊社は普段マンション投資による、節税・生命保険・年金対策をお手伝いしておりますが、弊社在籍FPが今回のような話題も含め様々なお金の疑問にわかりやすく、丁寧にお答えしております。どうぞお気軽に無料カウンセリングをご活用ください。

 最後までお読み頂きありがとうございました。

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